逆ボンボヤージュ!
二枚貝ホタテです。
今回は8月19日に参加した第8回リモートポケモン学会に寄せられたコメントを拾っていきます。いやはや、質疑応答が楽しすぎて、一個一個の回答が長くなってしまいましたね。まずはYouTubeのコメント欄から一部抜粋して返していきます。
・クチートの前はどっち?みたいな話あるかな
→クチート、考えもしませんでした。確かに面白い構造をしたポケモンです。ほぼ人なのに。
・
・あーそっちかホタテさんだもんね
→そうそう、なんせ貝は前口動物だからね。ハッハッハ・・・いやそのネタ誰が分かんねん!
ちなみに動物の「前」と発生については更科功さんがこんな文章を書いています。カール・ジンマーの『進化の教科書』を翻訳した人でおなじみですね(?)
動物の「前と後ろ」はこうやって見分ける | 若い読者に贈る美しい生物学講義 | ダイヤモンド・オンライン
・「イカの『上』ってどこ?」みたいな話はありそう
→あるよ。まぁ、事前にTwitterで公式がチョイ見せしてたスライドの中でほのめかしてたんですけどね。
・ヒトデの前がどっちなのかっていう研究なかったっけ?
→もしかしたら、熊本県立済々黌高等学校の生物部の生徒たちが研究した、ムラサキウニなどのウニにある程度決まった進行方向がある、という話でしょうか。
ウニの常識が変わった! 高校生が新発見 | NHK | WEB特集
正形類と呼ばれるグループに属するウニは、特にどっちに進むというのが決まっていないと考えられてきました。しかしこの研究では、ウニの肛門(背中的なところ、ウニを山でたとえるなら山頂にあります)の周りにある5枚の板がありまして、その中で一つだけ周りより大きい多孔板という板の方向に進む傾向があるというのです。一見前が決まってなさそうなのに、不思議~。
ちなみにウニの仲間には、食用になる、THEウニって感じのムラサキウニ・バフンウニが含まれる正形類の他に、タコノマクラやブンブクチャガマといった不正形類がいます。後者は普通に前と後ろが決まってます。これ、話すとめちゃくちゃ面白い研究だし、今後も楽しみなんですが、棘皮動物はえどですさんの方が詳しいと思います。
・(貝クイズへの回答で)↑!口が↑だから!
→フッフッフ・・・あなたが口だと思っている、そこは口ではありません!アサリの体からシュノーケルのような管が2本伸びていますが、これは水管といいます。片方は入水管といって水を吸い、もう片方の出水管から水を捨てます。本当の口はどこにあるかというと、なんと水管とは反対側にあるのです。詳しくは解剖図をご覧ください。アサリ解剖であそぼうよドキドキしたいじゃんか誰だって。
貝の前後を考えるうえで重要なのが口の位置。しかし口の位置は外からだとわかりづらいんです。
・(パルシェア、パルシェウス、パルアルルルについて)なんだこのアニメーション
・パ ル シ ェ.ウ ス (??????)
・アニメーションについても説明してください!
→あえて説明しますと、神への冒涜です。
・(パルシェアとかのせいで)話の内容なんも頭に入ってこん
→ごめんなさい。もう一回見てください。
・おい、三匹並べたらトリプル勢が構築にするぞ
・パルアルルル構築!?
→ぜひ見たい。だがパルシェンは強い範囲技を覚えないのでトリプルバトル適正が非常に低いらしい。範囲技覚えるからやぶ使いなら他にいるし。
・増田学
→え?どこが???
・(口の解説で)ビーバー?
→アメリカビーバーの赤ちゃんです。羽村市動物公園ヒノトントンZOOで5月28日に撮影。名前は「ぽんぽん」「ぷかぷか」です。どっちがぽんぽんかは知りません。
・(パルシェンがちょうおんぱを10回連続で外したことに対して)なんで命中100の技にしなかったんですか
→最初はシェルブレードにしようと思ったんですが、「パルシェンから敵に向かって発射してる」感がなくて、他の技も試そうと思って次に選んだのがちょうおんぱでした。命中が低いことは知っていましたが、まさか外しまくるとは思わず。ちょうおんぱが撮れた瞬間、心が折れたので他の技を試すことはありませんでした。
・(ホタテガイの背縁・腹縁の解説で)ふくえん!ふくえん!
→どう考えてもはいえん!はいえん!の方がはっけんに近い。
・それだと目は後ろ向いてることになるのかなホタテ
→ホタテガイの目は外套膜におよそ80個ほどついています。なので進行方向を見ているわけですね。数が多いので視野も広いといわれています。ただし軟体動物は色を識別できないとされています。二枚貝の生物学的な体の構造からいえば、腹に目があるといってもいいでしょう。
・ぬいの画像助かる
・ぬいかわいい
・ドールかわいい助かる
・パルぬいかわいいね
→それな。
・ナパーム弾を受け止める36匹のラッキーの姿に涙が止まりませんでした
→その涙が、焼け野原となった戦場を潤すのさ。
・(イカについて)頭足類だっけ
→イカ、タコ、オウムガイ、アンモナイトなどは軟体動物の中でも頭足類という分類の動物です。頭から足が生えてますからね。
・カラストンビだっけ
→イカのクチバシのことは鳥のクチバシに似ているので、鳥にたとえてカラストンビと言います。
・(カヴァ1号機発進というギャグに対して)初号機…
・初号機、、
・1号機なんだ。
→直前でぶち込んだギャグ、まさかのニワカを晒す羽目になるとは。皆さんもエヴァのギャグを発表直前にぶち込む時はお気を付けください。
・(最後にソーナンスが出てきたことついて)前向きロケット団は伏線だった!?
→最初にめがちさんに歌ってもらった前向きロケット団の「ソソソ、ソーナンス」、そして最後に逃げるというテーマで登場したソーナンス。
そう、前向きロケット団は伏線になっていた!・・・とは全く気づきませんでした。言われて、そういえば、最初も最後もソーナンスじゃん!って。はじめにソーナンス、おわりにソーナンス。
・防御が固いパルシェンだからこその進み方ということかーすげー
→まさにそれが言いたかった!伝わってよかったです。
ここからはX、・・・まぁ自分はTwitterって呼んでますけど、そのポスト(ツイート)から返していきます。
・ホタテさんの小ボケ本当に好き
→うれしい
・ニラ 見つける→にらみつける で爆笑した
・ニラ見つける、何だかいいですね笑
→本当は某鳥使い友の会氏のためだけに入れたギャグだったんですが、コメント欄に不在でしたね。でも楽しんでもらえてよかったです。コメント欄に彼がいたら今頃もえあがるいかりではさみあげされていたことでしょう。
・私は生物に全然詳しくないのだが、すごくわかりやすかった…
→自分の前のお2人がかなり専門的だったので、比較的分かりやすかった可能性ワンチャンある
・随所にネタを挟みながらも、現実世界の様々な動物を例に出しつつ、パルシェンが後ろ向きに進む理由について考察する、濃厚なプレゼンでした。
→僕はあっさりした味が好きです。
・パルシェン一匹の生態をここまで深く観察・分析できるとは…
→ゆうてパルシェン自体の話は半分もしてなくて、動物の紹介したり、前・頭の定義とか話してたわけですから、この理屈ならどのポケモンだって25分話せそう。
・さすがに増田学とかには負けるけど はっけん!の時のコメント欄が爆速だったよ
→次は絶対増田要素いれてやるからな
・二枚貝ホタテさん、やっぱり話が上手い 授業みがあってとても入っていきやすい
→大変うれしいコメント。大学時代は塾の講師のバイトしてたんで授業は好きです。自分の好きなものを話して、たくさんの人に知ってもらうって、こんなに幸せなことはそうそうない。
・ホタテさんのプレゼン、「好きな御三家はミジュマルホタチ」で笑った
→ホタチはとてもかわいいポケモンなので。
・二枚貝ホタテさんのプレゼンを見ています。「通算100プレゼン目記念回」みたいな感じで良いですね
→実際のところ、いくつめのプレゼンなのか、ちょっと気になる
・二枚貝ホタテさん、無数の小ネタの波状攻撃の中に専門知識を織り交ぜてきて隙を一切与えないのすごすぎ
→自分ではすごいと思っているわけではないんですが、やはり限られた時間でたくさんの「面白い」を体感してもらいたいというのはあります。
というわけでコメント見るだけでも楽しかったです。そして民度が高いので「滑ってた」的なコメントがないやさしいせかい。
最後に、YouTube上ですでに回答した質問への補足
・ネンドールの前はどっち?
→スライドでは頭がない、前がどっちか分からないポケモンとしてツンデツンデを随所に盛り込みました。しかしツンデツンデばっかり気にしてて、ネンドールはドわすれしてましたね。ツンデツンデもネンドールも、頭が無くて目がたくさんあって、「異形」「人知を超えた存在」「異世界の怪物」感があってよい。
配信では死角がないこと、決まった前がないと早く動けないことを紹介しました。で、補足情報なんですけど、ピクミン4に出てくるダマグモインフェルノって敵キャラ、めっちゃいいよ。EDMなアガるミュージックをかき鳴らしながらこっちに向かってじんわり歩み寄ってきて、途中からテンポアップ、その大きな足で踏まれたら一貫の終わり。頭がない(?)のも、目(?)がたくさんあるのも、異形な感じがするのも、全部面白い。俺のピクミンはたくさん殺されたけど全然恨んでないよ。ちなみにオリマーさんいわく、あれは目が19個あるそうな。
で、ピクミンの敵キャラって、大体後ろが弱点なんですよね。後ろから攻めれば勝てるってほど簡単じゃないけど、それがピクミン世界の定石であり常識。そんななか、ダマグモインフェルノがひときわ輝くのは、こいつには前も後ろもない。どこから攻めても、方向を変えることなく、同じ姿勢でずん・・・ずん・・・と近づいてくる。その異彩を放つ感じ、たまらん。
・パルシェンの専用技を考えるなら?
→視聴者とめがちさんの発想力のおかげで、クイックターンみたいな交代技がいいという話になりましたね。自分一人では思いつかず、思考を放棄してしまったので、皆さんに感謝。で、好きなタイミングで後退、じゃなくて交代できるんだったら、起点作りにもいいし物理受け・特殊受けの盤面コントロールにもいい気がします。たとえばどくびしとか撒いてから相手の起点にならないように自主退場、とか。あるいはB方面に努力値を割いて、相手が特殊アタッカーを出そうとしたら、それこそラッキーみたいな特殊受けに交代、みたいな。スキルリンクのからやぶ物理アタッカーがテンプレなので、こういった型もほしいですゲーフリ様!!
・デスカーンの歩き方について
→あんなに動物の話したのになんで出てくるポケモンが土偶とツタンカーメンなんだよ。
あと、広義イーブイって言ったけど正しくは広義ブイズですね。ブイズという単語が出てこなかった。
普通の動物は四足歩行をするとき、おなかが下、背中が上になります。人がはいはいとか匍匐前進するときもそうですよね。もちろんイーブイも。しかしイーブイフォルムのデスカーンはおなかが上、背中が下になっているように見えます。まるでブリッジ。ここが不気味さをより演出しているんですね。顔が下になる姿勢で歩いてても十分怖いけども。
・ヌメイルとアーゴヨンは脳が胴体にありますが、そんな動物はいますか?
→いやビャクダンさんの方が脳の専門家なんだから断然詳しいでしょうが!二枚貝には神経節はあっても脳と呼ばれる部分ないんで、脳のことは詳しくありません・・・もしかして前回のビャクダンさんのプレゼンに対して、自分が「ヌメイルとかアーゴヨンは脳が胴体にありますが、、、」って"素人質問"したことへのカウンターですかね。
もしかしたら、ヌメイルの祖先は大きくて硬い殻を持っていて、そこに脳を入れることで敵から身を守っていたのかもしれません。そう、ヒスイヌメイルみたいな。で、機動力重視なのか、材料が手に入らなくなったのか分かりませんが、殻を小さくして身軽になったあとも脳だけは胴体に残った・・・という仮説を唱えておきます。
アーゴ
ヨンの考察は専門家に任せましょう!
以上、コメントに返していきました。
さぁ、次もリモポケ学会をこすっていきます。