第11回リモートポケモン学会を振り返ろう!【自分以外の発表の感想編】

こんリモ!

第11回リモートポケモン学会、オオトリの二枚貝ホタテです。

今回は自分以外のリポ学の発表9つを見た感想を述べていきます。

 

1.ブライアとヘザー。時々エリカ 〜人物名の由来と血縁の相関〜 310さん

 登場人物の大部分を植物から命名することで、植物の分類、特徴を使い人物の親戚関係や特徴を表現できる。そんなポケモンの面白さを実感しました。一方、同じ植物が由来だからといってあと必ずしも関係があるわけじゃない、という罠(?)にも気を付けないといけない、それには植物への深い知識が求められるのだろうと感じました。植物素人が容易に足を踏み込むのはやめたほうがいい。

あと、増田関係の名前はあるか質問されてすぐにキリが出てくる頭の回転もすごい。

 自分の発表では「なぜその動物が生物のモチーフに使われたのか」という理由を妄想したわけですが、植物ネーミングにおいても、なぜその植物が選ばれたのかを考えると本当に面白いトピックだと思います。たとえばアローラの面々。みずタイプ使いに水草スイレンが使われてますね。毒のプルメリにはプルメリア、これはキョウチクトウ科で有毒。ほのおタイプ使いには「火器」とダジャレになるカキが選ばれています。そしてククイの木、これはハワイ州の象徴となっている木ですね。なぜその植物が選んだかを自分で考えて、「もしかして、プルメリアが毒だからプルメリなの!?」ってなる瞬間も楽しいし、なにより植物に詳しい方の考察を聞きたいですね。この考察はポケモンに関する深い知識と植物の膨大な知識の両方が必要で、これができる人材は少ないわけで、310さんが発表してくれるこの学会は本当に貴重な場です。

板橋区立熱帯環境植物館のプルメリア

 

2.ぼくがかんがえた「ネオ・ポケモンスタジアム」 とり。さん

 実をいうと、インターネットでの3DSを使った対戦、特にトリプルフリーが終了したことを受け、どうかスマホゲームとかでトリプルできねぇもんか!?と考えておりました。それに、対戦をしていないものとしては厳選・努力値ぶりが面倒、実数値とか「〇〇耐え調整」とか考えるの難しそうって思ってるので、それが簡単ならやりたいという気持ちもあります。

 一方、ポケモンの生物としての魅力が失われ、ただの戦闘用マシンになってしまうのが弱点だなと。で、たとえば、「ここはポケモンをバーチャルデータで再現し、戦闘情報を収集する研究所です」みたいな設定だったら、まだましなのかな。と。スマホアプリのコンパスとかそんな設定だし。

 とり。さんは今回の発表を作るうえでしっかりと考えたのだろうけど、我々も「ポケモンのバトルの面白さってなんだろう?」「ポケモンというゲームの魅力はなんだろう?」「ポケモンというクリーチャーとどう向き合ったらいいのだろう?」というのを真剣に考える必要があるのだろうな。ポケモンをただのバトルの道具にしてしまうのはかわいそうだし、そういうイメージを植え付けてはならないと思います。またポケモンの魅力って、自分がバトルをして勝つだけ、ではないはず。ぶらっきーさんの話にもつながりますが、戦って勝つことだけがバトルではなく、火力を追い求めたり、他にも統一パを作ったりする芸術的な美しさを求める人もいるわけですね。そうした、純粋にひたすら勝利を追い求めるだけではないポケモンの魅力が、損なわれてはいけないなと思います。

さて、fufufukakakaさんのAIの話がでましたが、もしスマホポケモンバトルができるようになったら、バトルに関する情報収集が簡単になって、AIの進化も急加速するはず!そしたらポケモン戦闘AIが本当に出てくるのか・・・詳しくはfufufukakakaさんの感想コーナーで!

 

 

3.現役通訳が解説!WCS優勝者インタビューの傾向と対策 Fifiさん

 声がよすぎる。秀島史香のラジオかよ。

最近のリポ学においてホットな話題、グローバル。日本国内から世界へ飛び出したコンテンツであるポケモンが、海外でどのように扱われているかに注目が集まっています。ポケモンの海外進出、地球規模での盛り上がり。その象徴といえるのが世界大会です。世界中のポケモンファンが注目する舞台で何を聞かれるのか、語るべきか。舞台裏や内部事情を聴けるなんて光栄です。

そして無視できないのが、信頼と実績のコメント欄ですよ。すぐ大喜利始めるじゃん。誰ですか増田に感謝したいって言いだしたやつは。

俺だよ。

視聴者のコメントがリアルタイムで流れていくのは、YouTube上で生配信で行われる発表の醍醐味です。通常の学会含むリアルイベントではこうはなりません。リポ学の無視できない魅力の一つ。Fifiさんの発表は、コメント欄あってのリポ学であることに気づかせてくれました。

 

4.ポケモンから学ぶ『面白い』と思わせるストーリーの作り方 するめ子さん

 感情の盛り上がりをグラフにしてストーリーを図示することで分析するという概念がなかったもんで、新鮮でした。

で、自分が特に気に入ってるところなんですけど、発表そのものじゃなくて、その前に読み上げられる一言コメント。

おそらく唯一無二な創作人生を生きてきた私だからこそできる…そんな発表を目指しました。

楽しんでいただけると幸いです。

https://remopoke.com/event/p016-n011/

あぁ、そうか、発表者は、いや、みんな誰もがそれぞれに唯一無二の人生を送ってきたんだ。だから感じてきたことも、考えてきたことも違う。ポケモンについて発表するとなっても、誰一人として同じ内容にはならないんだ。それまでの人生で培ってきた能力、得意分野、そういったものを使って誰にもできない発表をする。それがリモートポケモン学会なんだ。

演劇や小説を通してストーリーについて学び体感してきたするめ子さんだからこそ、感情を通してポケモンストーリーを考察できた。自分がストーリーを考察しようと思ってもこんなものはできませんよ。

自分が今までやってきた発表は、自分にしかできない内容だったのだろうか・・・多分そうだと思う。

 

5.『手持ちを外す』人物描写 さうざんさん

 ケケンカニかぶりすることある!?ポケモン週末レポートもそうだけど、同じポケモンがテーマなのに全然違う話題、全然違う考察に到達するのは、ポケモンというコンテンツの奥深さ×多様な人生を歩んできた個性豊かな考察勢のなせるわざですね・・・ってさっきの話じゃねぇか。

ゲームの中でポケモンを手持ちから外してボックスにいれるときに罪悪感を覚えることってあります?自分はSVでワナイダーを入れるのをあきらめたときにちょっと罪悪感を感じましたね。

「ここで外したらこの子はもう二度と使わないのかな」「見た目がそのまんまメダマグモで超面白いけど、種族値が低いって散々馬鹿にされててかわいそうだし使ってあげたい」「すばやさが低くて火力もないトリッキー搦め手系ポケモンはストーリー攻略にはちょっとな」みたいに考えて、結局使うのをやめました。

ちなみに虫打点はマスカーニャがとんぼがえり使えます。初手おまもりこばんマスカーニャの早い素早さから放たれるとんぼがえりの強いこと。

発表の中で、手持ちから外すのは悪いことじゃないんだと、試行錯誤して強くなっていく証なんだと、一緒に冒険しなくなってもそれは愛が消えたわけじゃないんだと確認できたのが救いです。ポケモン観が大きく変わった気がします。

 

6.ダブルバトル基礎勅諭 side.G 〜伝説獣を華々しく暴走させろ!〜 ぶらっきーさん

ロマンがある。以上。

いやぁ、ポケモンバトルってただ勝てばいいってもんじゃないというか、もちろん強さを追い求めて勝ちまくるのも素晴らしいんですけど、正直そういう真っ当な強さはあんまり興味ないんですよね。それよりあっと驚くロマンのギミックとかの方が魅力を感じます。

中には勝率よりもロマンを追い求める人もいます。例えばYouTubeに動画があがっているのだと、

パデック氏がアップした全能力最大ヘイラッシャ。

www.youtube.com

↑これ、動画を見ていただきたいんですけど、とある技に頼っているため成功率が超低い。ランクマッチで勝つことよりもロマンを優先したギミックなわけです。

それから、けだまメモchの、成功するまで半年かかったというギミック。

ガラガラをひたすらサポートして最強の火力を引き出します。えぇ、過剰です。

けだまメモchではトリプルバトルのバトルビデオの鑑賞会が行われていた(過去形)わけですが、トリプルフリーは勝敗がシビアにどうのこうのあるわけじゃないので、それはもう自由な構築、芸術的な戦術、そして朝ズバッなどがたくさん投稿されているわけですよ。

www.youtube.com

あと、ポケモンから話が逸れるんですが、以前ロボコンで、ロボット2台を合体させるというチームがあったんですよ。どう考えても2台別々に動かしたほうが強いのに。勝負自体は相手が勝利したんですが、会場は完全に合体成功したチームに魅了されていました。勝負に負けても、芸術を成し遂げた。そんな試合だったのを覚えています。

勝負って、単純な勝ち負けだけじゃないんですよね。ただ勝てさえすれば人を魅了できるなんてものじゃない。陰湿な戦法もある一方、豪快で、見ている人も興奮するバトルがある。

とり。さんの発表の話なんですけど、これから先ポケモンバトル専門のゲームができたとしても、このバトルに勝ち続ける以外の魅力を見出す人たちを忘れないでほしいな、と感じました。

 

7.機械学習を用いたポケモン対戦選出予測 fufufukakakaさん

 正直AIについては何も分からなかったのですが、技術の進歩というロマンはひしひし感じました。で、思ったんですが、今回fufufukakakaさんが作ろうとしているAIって、人のプレイを参考にしたAIなわけですよね。でも、将棋AIのポナンザは、最初は人の手を参考にしていたものの、それからはAI同士の対戦を、それはもう人類では到底たどり着けない回数こなして、その中で勝率の高い戦法を見つけていったわけです。カードゲームの一人回しを何億回もやる、みたいなもんですかね。で、ポナンザみたいなことをポケモンでもできないのかな?と思ったんですが、これについては親切にもfufufukakakaさんご本人に解説していただきました。

コンピュータに計算してもらうハードルが高い。逆に言えば、コンピュータで計算できるようなゲームが登場すれば、AIの進歩がさらに進むこと間違いなし!ゆくゆくはAIという人類以外の新たなプレイヤーが登場するかもしれない、AIが人類の誰も思いつかなかったような新戦術を編み出してくるかもしれない、なんて思うとロマンがありますね。

 

8.スバイレット増田 爆走一番星 プルナレフさん

 爆走というか暴走ですやんか。AIの話は理解できなかったけど、こっちは別の意味で理解できませんでした。

 するめ子さんの感想でその人にしかできない唯一無二のプレゼンって話しましたけど、プルナレフさんのプレゼンは、増田氏のメディア露出やSNSに関する造詣が深いいだけでも、ユーモアあふれる考察のセンスだけでも、どっちだけでも足りないですよ。両方揃ってるから面白い。単なるスバイレットブック、もといメリケ〇サックでもないし、かといって増田情報の羅列でもない。

あと、増田勢の方に忠告なんですけど、自分は昨年秋にマッチングアプリで知り合った女性と六本木でデートしまして、「ポケモンの開発者である増田さんが好きでよく言ってるますだ屋というお蕎麦屋さんがあるのでそこに行きませんか?」って言って、実際に行ったんですよ。

この直後、この女性とは連絡が途絶えました。

いいか増田勢の諸君、増田勢であることをあまりおおっぴらにするな!気をつけろ!

 

あ、ちなみに僕は増田勢ではないです。たまたまますだ屋に行きたかっただけです。

 

9.夢と希望のテラスタルパラドックスポケモンの正体に迫る~ 永夜 藤月さん

 自分の出番の直前、ドッキドキのソッワソワであんまり聞いてませんでした。すみません。踏めば助かるのにロボットの画像作ってましたんで。

 タイムマシン、自分は開発に成功してたと信じたいですね。やはりその方が夢があるというか、別の世界線とつながるより同じ世界線の過去未来の方がワンチャンありそうというか。

ただ、過去のポケモンが過去っぽすぎる、というのは諸説ありますが、未来のポケモンが未来っぽすぎるんじゃねぇかとは思いました。機械機械しすぎだろと。

これは恐竜といった古生物に造詣が深い(自分で言うことじゃない)自分だからこそそう思うのかもしれません。コライドンはぶっちゃけ恐竜っぽくないですし。

ということで、9つの発表を振り返りました。

最後は自分の発表のコメントを振り返ります!楽しみ~