祝!リモートポケモン学会2周年!

こんリモ~ 二枚貝ホタテです。

実は今、Qさま!を見ています。

そういえば、Qさま!で前にカズレーザーさんがアノマロカリスの名前が分からなくて不正解になったことがありましたね。Twitterで「カズレーザー アノマロカリス」で調べたら、2021年5月31日放送回のようです。

アノマロカリスは5億年ほど前、恐竜よりもずっと昔のカンブリア紀という時代の生物。アは否定、ノマロはノーマル、カリスはエビを意味します。アノマロカリスとは普通ではないエビ、すなわち奇妙なエビというネーミングです。だがエビではない。

群馬県立自然史博物館のアノマロカリスの模型

アノマロカリスは我々生物好きからすれば超絶有名。小学館の図鑑NEO『大むかしの生物』では堂々と表紙を飾るような、古生物界の大スターなのです。とはいえ、とはいえですよ。生物に興味がない人からすれば、どうでもいい(場合によっては気持ち悪い)存在でしょう。

さて、ここに生物に興味のない2人の人、AさんとBさん・・・いや、AさんとNさんがいたとしましょう。2人ともアノマロカリスを知りません。しかし、Nさんはポケモンが好き。1013種のポケモンすべて頭に入っています。Aさんはポケモンも別に詳しくありません。さぁ、この2人にアノマロカリスを見せたら、どう思うでしょう。

Aさんは、このアバクロマスダ・・・間違えた、アノマロカリスをしっかり記憶できるでしょうか?興味もない好きでもないものを覚えるのはなかなか大変でしょう。記憶のひっかかりともいえるものがなく、単に情報として覚えるのは難しいです。ほら、皆さんも学生の頃、特に興味のない勉強に苦しんだことがあるのでは?

一方、ポケモンだいすきNさん。彼にこのアクロマゲチス・・・また間違えた、アノマロカリスを見せたら、きっと"あの"ポケモンを思い浮かべるはず。

群馬県立自然史博物館 巡回展『ポケモン化石博物館』アノプス

全国ずかん番号347 むかしエビポケモン アノプス。化石から復活させるポケモンの一つです。すでにポケモンの知識を有するNさんであれば、アノマロカリスを「アノプスに似た生物だ」とか、あるいは「ほほう、これがアノプスのモチーフか!」と記憶できることでしょう。何も知らない人より、すでにアノプスを知っている人の方が、アノマロカリスを知ったときの驚き、感動、そして覚えやすさがはるかに違うのではないでしょうか。

そう、ポケモンの知識はポケモンについての知識だけではない。ポケモンを知っていることが、私たちの世界について知るヒントになる。現実を知ることで、ポケモンの世界がどう生まれたのかに思いをはせる。私たちの世界とポケモン世界の共通点ないし相違点を調べる。

ポケモンを出発地点とした、知的好奇心の大冒険を、私たちが生きているこの世界で、今まさに楽しんでいる。少なくとも自分はそう思います。

 

では、本題に入りましょうか。

リモートポケモン学会

2周年おめでとうございます!

2021年11月6日にvol.1が配信された、リモートポケモン学会。

www.youtube.com

主催のたわしさん、そしてスタッフとして活躍する皆さんの努力のおかげで毎回楽しませてもらっています。スタッフ側ではない一視聴者として、大変感謝しています。自分も2回発表者という形で携わり、手厚いサポートを受けながら自分のしゃべりたいことをしゃべらせてもらいました。やっぱり自分の好きなこと、趣味でやっている考察を発表できるって幸せですからね。

視聴者としても楽しませてもらっているのは言うまでもありません。リモートポケモン学会には様々な魅力があると思います。たとえばそれは、まるでピン芸人のネタのような笑えるプレゼン。もしくは、突如としてコメント欄に現れる天才視聴者の秀逸な一言。あるいは、狂気をまとった壮大な研究報告。専門知識をフル活用したなんかよくわかんないけどスゴそうなやつ。鳥肌が立つほど筋が通った考察。そして、それぞれの興味のある分野に特化し、自分にはない知識と視点によって研究された発表の数々。

それを一文で表すなら、「ポケモンの世界と、私たちが暮らす現実世界の、解像度の上昇により知的好奇心が刺激される」といっていいでしょう。

ポケモンは1996年2月27日に第一作『ポケットモンスター 赤・緑』が発売。27年という月日を経て、はっけん!されたポケモンの種数は151種から1000種以上に。現時点で公開されているポケモンの種数は1021種となります。(リユルンさん、集計ありがとうございます。)展開されたコンテンツは、ゲームを筆頭にアニメ、映画、漫画、カード、グッズ、食べ物や、最近ではスマホアプリやコラボコンテンツなどなどなど。ポケモンコンテンツの広がりはもはや個人の情報収集のキャパシティを完全に超越しています。一人でポケモンのすべてを知る人物などこの世にいないと言っていいでしょう。

ではどうするか?それぞれに得意分野を持つポケモンファンが集まり、自身の知識、考察、実験、時に妄想を語る。それをきっかけに、視聴しているポケモンファンたちが自身の頭の中で独自に考察を深めていく。そう、リモートポケモン学会とは、一人の力では到底把握しきれない広大なポケモンワールドを、集合知の力で解き明かしていく、個人の限界を超えた巨大解析装置なのです。ポケモンの知識や考察を共有しあうことで、個人では到底集められない情報を集積、さらにそこを起点に新たな研究がスタートする。ポケモンバトルが個々のポケモンの力で戦うのではなく、カバルドンがステロ撒いたり、クエスパトラが加速バトンして、チームの力で強さを発揮するように1+1が2以上になるということなのです。一人より二人!二人より三人!

 

私事ですが、昨日、誕生日を迎えました。1996年11月5日生まれ、27歳です。くしくもこのコンテンツと同じ1996年(平成8年)生まれです。なぁ、ポケモン。お前もアラサーか。年を取ったな。俺は今の仕事に就いて5年目。これといった実績もなく、まずまずほどほどの生活をしてる。もともとおでこが広いくせに、最近腹も出てきたよ。誇るような功績なんざ一つもないけど、愛するコンテンツであるポケモンが、今世界でこんなに人気になっていることを一ファンとして本当にうれしく思う。夏にみなとみらいで世界大会会場の周りをブラブラして、ポケジェニック見て、ピカチュウがいっぱい出るライブで盛り上がって、心の底から思った。ポケモンが好きでよかったって。社員でもない、大会参加者でもない、実況者とかでもない、何も貢献してないやつがいうのもおかしいけど。ポケモンの仲間として本当にうれしかった。勝手に自分もポケモン世界の一員なんだと錯覚して、ポケモンという船の乗組員の一人だと勘違いして、ニヤニヤしながら横浜の街を歩いたよ。

 

就職するちょっと前、姉に男の子が生まれた。盛大に転びながらよちよち歩きで跨線橋を上って電車をじっと見てた甥っ子、アンパンマンは好きだけどなぜかアンパンマンのアニメは怖がって見なかった甥っ子、せっかく俺が捕まえたチョウチョをスルーしてアリをガン見してた甥っ子は今、ポケモンに夢中になっている。アニポケを見て、日曜朝のポケどこを見て、フリマで買ったタグを使ってメザスタをやっている。大人も子供も同じコンテンツで楽しめるなんて、こんな最高なことはないよ。

もう30手前のいい大人だけど、これからもポケモンを楽しませていただきます。子供にはまだちょっと早い、大人のポケモンガチ考察で。

 

 

お ま け

最近リポラジをリアタイできてないんですけど、ちょっとこれやりたいなぁっていう案だけはいくつかあるので、たくわえる→はきだすしておきます。もし運営さんがラジオのネタ切れやばそうってなったときは参考にしてください。

ポケモンにまつわる生物を見ながら話そう

 ポケモンと似た特徴を持った生物、モチーフになったであろう生物、個人的にポケモンになってほしい生物?をダラダラ話す企画。一人でドンドン紹介してもいいですが、前にやった言語の会みたいに生物勢が集まってしゃべるのもいいですね。

 

②ゆるいクイズで学ぶ生物とポケモン

 ポケモン&生物マニアの目線から、ポケモンとかかわりのある生物とポケモンのゆる~いクイズを出す。あやめどりさんが作ったようなガチのやつは作れません。あしからず。

 

③パールルわからん!

 リモートわからん学会、いつもの学会と違って配信者&視聴者の集合知で謎の解明に挑む感じが好きなんですよね。考察レイドバトル。

これまでの発表でシェルダーパルシェンはある。ということは・・・トレーナーの皆さん、最後にして最大の謎、パールルに挑みましょう!

 

④台湾版ポケモンずかんを見てみよう

寶可夢圖鑑 | The official Pokémon Website in Taiwan

 なぜかリポ学ではフランス語が第二言語みたいになってますが、個人的に好きなのが中国語の繁体字。中国本土では簡単に省略された「簡体字」が使われており、日本人の使っている漢字と違ってパっと見分かりづらい。でも、台湾では日本で使っている漢字に比較的似ている繁体字が使われているので、台湾版ポケモンずかんを見ると、「あのポケモン、漢字だとこうなるのか」という新しい気付きがあるはず。

ちなみに自分は9年前に漢字検定準1級をとってはいるので、漢字は多少詳しいんですが、中国語はな~んにも分かりません。

 

⑤妄想!ポケモンミュージアムを作ろう

 来年、京都にNintendo Museumができるらしいですね。だったらポケモンの博物館があってもいいじゃなか!俺たちで作ろう!ということで、どんな博物館にしたいか、何を展示したいか、みんなで考えようという企画。

 ある日、リモートポケモン学会に、一通の手紙が届きました。

「リモートポケモン学会の皆さん、いつもポケモンを応援してくださりありがとうございます。ポケモンは2026年2月に30周年を迎えます。それを記念して、ポケモンミュージアムを設立しようと考えています。深い知識を持つリモートポケモン学会の皆さん、ぜひとも博物館を作るヒントをください。増田順一より。」

さぁ、いつもさんざんネタにしている増田氏のためにも、素晴らしいポケモンミュージアムを作りましょう!

 

以上、おつリモボヤージュ様でスター☆